[メイン] かりぬい : x5 3d6 #1 (3D6) > 9[5,2,2] > 9 #2 (3D6) > 13[6,4,3] > 13 #3 (3D6) > 12[3,4,5] > 12 #4 (3D6) > 12[6,4,2] > 12 #5 (3D6) > 7[1,3,3] > 7

[メイン] : x5 3d6 #1 (3D6) > 7[1,1,5] > 7 #2 (3D6) > 8[1,4,3] > 8 #3 (3D6) > 12[5,1,6] > 12 #4 (3D6) > 11[5,4,2] > 11 #5 (3D6) > 13[2,5,6] > 13

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり : ─────5月の17日、何てことのない、平穏な日!

[メイン] 小倉 ひかり : 私達は、いつものように学校に行って
友達とたくさん話して!おいしいお昼ご飯も食べて!
授業は……え、えへへ、気持ちよく寝て……。

[メイン] 小倉 ひかり : そうして、そんな楽しい、今日の学校生活も終わりに近づいて……
放課後、私は、友達のみんなと一緒に、休日の遊びの予定を立ててました!

[メイン] 小倉 ひかり : 「ねーねーみんな!今週の土曜日、どこに行こっか!」

[メイン] 小倉 ひかり : 楽しげに話す、天真爛漫な雰囲気を醸し出す
金髪と、大きな赤いリボンが特徴的な少女─────ひかり。

[メイン] 小倉 ひかり : 背は小さくとも、ありふれんばかりの活力が漏れ出しており
とにかく!元気!といった、そんな女の子だ。

[メイン] ファントム : 「気温もちょうどいいぐらいだし山いかね?キャンプしよーぜ!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「キャンプ!楽しそうー!!」
赤いリボンがぴょこぴょこと、ウサギの耳のように動きながら。

[メイン] リコ : 「ええねええね、来週末は試験やけどひかりはんは授業中も余裕しとるみたいで羨ましいわ〜」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……!?!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 目を真ん丸にしながら、たらりと汗が落ちる。

[メイン] 小倉 ひかり : そうして、リコからゆっくりと視線を逸らしながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「そ、そんなのは、ヨユーだよ、ヨユー!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「フ、ファントムくんだってそうだもんねー!」

[メイン] ファントム : 「あ…アハハ…そうだな」
そうでもない

[メイン] 小倉 ひかり : だらだら、休日の予定に想像を膨らませていた二人は
一気に余裕のない状態に……。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……か、かなでちゃんに、お勉強会開いてもらうように……
 今度、頼んでみるね……」

[メイン] 小倉 ひかり : 観念したように、ガッカリと肩を落としながら。

[メイン] リコ : 「お二人とも格が違ってはるわぁ……ほんでほんで、キャンプやっけ?」

[メイン] 小倉 ひかり : ぴょこっ!と赤いリボンが立ち。

[メイン] ファントム : 「ああ、夏だと熱いし今ぐらいが一番いいと思ってさ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「! う、うんっ!……お勉強会前の……リフレッシュ!
 気分展開になるよね!」

[メイン] 小倉 ひかり : うんうん!とファントムの言葉に頷きながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「リコちゃんはどう……かな?」

[メイン] リコ : 「ええよ〜!みんなでお出かけもちょっと久しぶりやしな〜」

[メイン] リコ : 「ウチもお弁当の腕が鳴るわ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「リコちゃんのお弁当!やったー!楽しみ!」
ころりと、ウキウキとした表情になり。

[メイン] ファントム : 「じゃあ決まりだな!俺も色々使えそうなの持って来るよ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「あ!じゃあじゃあ!私、キャンプできそうなお山!
 ネットで調べてみるね!」

[メイン] 小倉 ひかり : そうして荷物を纏めたバッグをしょい込み。

[メイン] 小倉 ひかり : そして、友達であるかなでにも、休日のキャンプの誘いと
……加えて、勉強会願いの内容のメールを送り。

[メイン] 小倉 ひかり : 3人は、そのまま教室を出て、キャンプの事など
色々な"日常"的話題で盛り上がりながら、それぞれの家へと帰宅し─────。

[メイン] 小倉 ひかり : そしてひかりもまた、自分の家に着き。
今日という日を満喫した体を癒すべく、しっかりと休養を取り。
星々のカーテンが広がる空となり、真っ暗な、それでいて暖かな夜に

[メイン] 小倉 ひかり : 「今度の土曜日、楽しみだなぁ……すやぁ………」

[メイン] 小倉 ひかり : そのまま、ベッドで眠りについたのだった。
楽しい明日の到来を胸に期待しながら─────。 

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] GM : 探索者たちは、目映い光を感じて、目を覚ました。自室で寝てたはずなのに、いつの間にか見知らぬ部屋にいる。ゆっくり身体を起こしてみると、同じように辺りを見渡している人がいた。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……………ん……んん……?おはよ、ぉ……?」

[メイン] リコ : 「すぅ……すぅ……」

[メイン] 小倉 ひかり : 目を擦りながら、むくりと起き上がる。
─────明るい光に反応するも、その光は決して、朝を届けるものではなく。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………え……?」

[メイン] 小倉 ひかり : 唖然とした表情となり、辺りを見渡す。
そこには、まだ眠っているリコなどの、自分の友人の姿もおり。

[メイン] ファントム : 「……んあ?…何処だ此処?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「あ、あれ……?リコちゃんに、ファントムくん……?
 ここ、は……?私の部屋じゃ、ない……?」

[メイン] 立華 かなで : 銀髪の少女は、その髪を払いながらも
ゆっくりと起き上がって

[メイン] 小倉 ひかり : 「………あ、か、かなでちゃんも……!!」

[メイン] 立華 かなで : 「……」
少しばかり無言になった後

[メイン] 小倉 ひかり : 起き上がったかなでを見て、自分も急いで立ち上がり。

[メイン] ファントム : 「俺の部屋でもないなあ」

[メイン] 立華 かなで : 「勉強会には早いと思うのだけれど。」

[メイン] リコ : 「ふぁ……なんや、まだ早いんちゃう…?」
もさりとした動作で起き上がりながら

[メイン] 小倉 ひかり : 辺り一面の、真っ白な壁をせわしなく見渡す。

[メイン] GM : 目覚めた部屋は長方形の部屋だ。探索者の目の前には、【扉が三つ】並んでいた。左から5、12、18と書かれている。扉の反対側には【大きな箱】がある。部屋には窓も照明も無いが、普通に明るかった。

[メイン] ファントム : 「いやいくら何でも勉強会にここまで殺風景な部屋選ばないって…」

[メイン] 小倉 ひかり : 「わ、私が招待したんじゃないよぅ!?
 あとリコちゃん!!ほーら、目を覚まして!!」

[メイン] 小倉 ひかり : あ、見て!
と、3つの扉を指差す。

[メイン] リコ : 「ん…」

[メイン] 立華 かなで : 「そうね」

[メイン] 小倉 ひかり : ……この感覚、この、異様な現象。
身に覚えが、あった。

[メイン] ファントム : 「おっ、後ろには箱もあるな」
気になるので開けてみる

[メイン] 小倉 ひかり : ─────"また"だ。

[メイン] 立華 かなで : あまり感情を感じさせないような、淡々とした声で話して

[メイン] 小倉 ひかり : ごくり、と息を飲みながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……え?箱?」
後ろを振り向き、ファントムの開ける箱を見る。

[メイン] リコ : 「んん、なんやここ……うん?」
「ファントムはん、なんやそれ?ケーキ?」

[メイン] 立華 かなで : 再び無言になった後、すたすたと
扉の前に向かって行き

[メイン] 小倉 ひかり : ……私は、また……"非日常"に、来たんだ。

[メイン] GM : 特に装飾の無い、真っ白な箱。大人は一人くらいなら余裕で入りそうだ。プラスチックで出来ているような見た目だが、触ってみると、やけにくたくたな段ボールのような感触がする。

[メイン] ファントム : 「分からないけど…まあ勝手に呼ばれたんだ、勝手に開けてもいいだろ」

[メイン] 立華 かなで : その扉を詳しく調べようと、目を擦る

[メイン] GM : ファントムが箱を開けると、ギィィと金属が軋む音が部屋に響き、強烈な異臭が鼻に突き刺さる。
箱の中には、ドロドロに溶けた人間が収まっていた。吐瀉物のような半液体の中に、辛うじて残る髪や爪の残骸が、かつては人間だったことを証明している。
しかし、それは強烈な異臭と共に、一瞬で箱の奥底へと消えていった。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……っ………!?!」

[メイン] ファントム : 「……!!?」

[メイン] 小倉 ひかり : ケーキなんかじゃなかった、それは、おどろおどろしく私達に
"死"を見せつけた。

[メイン] GM : その異様な光景にSANc(1/1d3)
箱を見ていた人だけでいいです

[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=85 【SANチェック】 (1D100<=85) > 71 > 成功

[メイン] リコ : 「え〜、抜け駆け反対〜」
ファントムの方に近寄りつつ、その異様さにぴたりと止まる。

[メイン] system : [ 小倉 ひかり ] SAN : 85 → 84

[メイン] ファントム : CCB<=55 (1D100<=55) > 28 > 成功

[メイン] system : [ ファントム ] SAN : 55 → 54

[メイン] リコ : 「……はぇ?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「リ、リコちゃん!見ちゃダメ!!」

[メイン] リコ : ccb<=60 (1D100<=60) > 59 > 成功

[メイン] 小倉 ひかり : が、手遅れであった─────。

[メイン] system : [ リコ ] SAN : 60 → 59

[メイン] GM : SANc行った人は<アイデア>を振れますね

[メイン] 小倉 ひかり : 心臓の鼓動が、止まらない。
ばく。ばく。ばく。ばく。
命の危機を伝えるには、十分過ぎた。

[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=(14*5) 【アイデア】 (1D100<=70) > 59 > 成功

[メイン] ファントム : CCB<=65 (1D100<=65) > 97 > 致命的失敗

[メイン] リコ : ccb<=35 アイデア (1D100<=35) > 38 > 失敗

[メイン] GM : ひかりは先ほどの死体が、自分の未来だと直感してしまったSANc(1d3/1d6)

[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=84 【SANチェック】 (1D100<=84) > 69 > 成功

[メイン] 小倉 ひかり : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] system : [ 小倉 ひかり ] SAN : 84 → 83

[メイン] 立華 かなで : 「そのまま、簡潔に何があったのか話して」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────ひぃッッ……!?!」

[メイン] リコ : 「……えらい趣味の悪いケーキやったな」

[メイン] 立華 かなで : 扉の方を向きながら、背後に
同じく抑揚のない、平坦とした声だが

[メイン] 小倉 ひかり : 白い部屋内に、ひかりの悲鳴が響く。

[メイン] ファントム : 「…死体、全く悪趣味なエンタメだよ」
かなでには下手に隠しても意味がないと思った

[メイン] 小倉 ひかり : 心臓の脈動は、さらに強まる。
今までも、こうした"非日常"と出くわしたことは、確かにあった。
だけども、今回は別。絶対的に別。

[メイン] 立華 かなで : それだけで何が起きたのかは、大まかに察せた

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ………!!」
リコ、そしてファントムの表情を見て、まだ気が付いていないことを察し。
なんとか、ひかりもまた平然を装うとする。

[メイン] GM : かなでは扉の番号の下に何か書かれていることに気づく。
5:彼女は忘れてる。
12:それは大切な記憶。
18:何も書かれていない。

[メイン] 立華 かなで : 死体の箱詰めか
と、判断して

[メイン] リコ : 「そんで、ひかりはんは…」
振り向こうとした瞬間、金切り声に身体をぴくりと震わせる。

[メイン] 小倉 ひかり : 「あっ……う、ううん!!大丈夫!!大丈夫だよ!」
リコに、にへらと歪んだ微笑みを見せる。

[メイン] 立華 かなで : 「そこから離れて、こっちに」

[メイン] 小倉 ひかり : 脂汗は、額から止まらない。

[メイン] ファントム : 「…本当か?無理だけはするなよ」

[メイン] 立華 かなで : 「あまりその箱のそばにいない方がいいわ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………………う、ん……ありが、と、う」
ファントムに、こくりと頷きながら。

[メイン] ファントム : 「ああ、わかった」
皆と一緒に箱から離れる

[メイン] 小倉 ひかり : 「……!……そ、そう、だね!!」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────そうして、常日頃身につけていたアサルトライフルの入ったケースを
手に握る。

[メイン] リコ : 「ううん……ま、無理せんように…あ、ちょっと待って」
「さっきの"ケーキ"やけど、消えてしもたんよ!……調べた方がええんちゃう?」

[メイン] 小倉 ひかり : ……前にも、こんなことが、あった。
私が─────みんなを失っちゃった日と、同じ……。

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ……!あ、危ないよリコちゃん……!?大丈夫……!?」

[メイン] ファントム : 「消えた…?」

[メイン] 小倉 ひかり : 私は、怖い。
─────それは、私自身の命を失いかねないから、とかじゃない。
……また、みんなを失っちゃうんじゃないかって。

[メイン] リコ : 「うん、変なお客さんは見慣れとるしな〜」
にこにことしたまま。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………さ、さすがリコちゃん……」

[メイン] ファントム : 「さ…流石だな…」

[メイン] 小倉 ひかり : こういう状況下でも、落ち着いたままな姿に、感服した様子を見せる。

[メイン] 立華 かなで : 全員落ち着いて、とは言わなかった
………最悪、止めればいい

[メイン] リコ : すたすたとそのまま箱の方へ寄って調べるわ〜

[メイン] GM : リコが箱を開けると、箱の中は、何もない底も見えない真っ黒な空間が広がっていることがわかります。

[メイン] 小倉 ひかり : 「だ、大丈夫だったー!?リコちゃんー!!」

[メイン] リコ : 「あら?真っ暗や、なんやこれ…どうなっとるん?」
箱の中に手を突っ込んでぶんぶんと振ってみる

[メイン] 立華 かなで : 「……あまり不用意に好き勝手しないで」

[メイン] 小倉 ひかり : 「!? ちょ、ちょっと……!?リコちゃん……!?
 危ない!それ危ないよー!?」
リコを箱から引っ張り上げようとする。

[メイン] GM : かなでは「■■は、幸せで上書きを」と聞こえる。
そして、鍵が開く音が一つ聞こえる。

[メイン] リコ : 「わっ…!急に掴まんとって!落ちるか思たやん」
そのまま引っ張り上げられる

[メイン] 小倉 ひかり : 「あ、ご、ごめん……!で、でもでも!かなでちゃんの言う通り!だよ!
 何が起こるか分からないんだから……!めっ!」

[メイン] 立華 かなで : 耳を澄まして、扉の先に意識を傾けていたら

[メイン] 立華 かなで : その音に、目を細めて

[メイン] リコ : 「は〜い」

[メイン] 小倉 ひかり : う、うぅぅ……全然、いつも通りだよー……。
でもそこが、リコちゃんの良いところでもあるよね。

[メイン] 立華 かなで : ……もしかして自分が耳をすませたせいで、開いたのか…?
と、思いつつも

[メイン] 立華 かなで : 扉の方に指を刺して、開いた事を示唆する
────5、の扉だ

[メイン] 小倉 ひかり : 「………?」
かなでのポーズを見て。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……そこに、行くん……だね……?」

[メイン] リコ : 「なんや、そっちも面白そうやん」
箱への興味を捨て、かなでの方へ

[メイン] 小倉 ひかり : 表情を少し険しくしながら。
ケースを握る手が、より強く。

[メイン] 立華 かなで : 「この部屋に止まるよりマシよ」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────私は、私達は……もう既に、どこへも逃げられない。
それなら……そう、だね。

[メイン] ファントム : 「ああ…オレもそう思う」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……うん、それなら……私達全員で、一緒に行こう」

[メイン] リコ : 「ええよ〜」

[メイン] 小倉 ひかり : 「離れ離れになっちゃダメ……だからね……?」
そうして、5の扉の方へ歩いていき、かなでの横に立つ。

[メイン] 立華 かなで : 「そうね。さっき未遂が起きてたけど。」
箱に迂闊に近づいたひかりやリコに釘を刺すように言いつつ、扉の方を見て

[メイン] リコ : 「しっかりしてはるなあ、ひかりはんは」
その後についていく

[メイン] ファントム : 皆の前に立つ
一応男の子だし

[メイン] 小倉 ひかり : あ、あはは……と笑いながら。
ありがとう!と、リコへニコりと笑う。
そして、扉の奥へ入る準備を。

[メイン] ファントム : 扉に手をかける

[メイン] ファントム : 「…いくよ」
扉を開ける

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムの言葉に、こくりと頷く。
つぅぅ、と冷や汗がひかりの頬を伝う。

[メイン] リコ : 「御開帳〜」

[メイン] GM : 中は、箱のあった部屋と同じ広さで、何もない真っ白な部屋だった。

[メイン] 女の子 : その部屋の中央に、5歳程度の小さな【女の子】が、【小さな箱】を抱えて床にちょこんと座っている。
とても長い黒髪が、頭の天辺から床へ、無造作に流れていた。

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………?」
その少女の顔を見て、少し眉が上がり、小首を傾げる。

[メイン] ファントム : 「…人だ、女の子がいる」

[メイン] リコ : 「あら!こんにちは、どしたんどしたん…迷子はん?」
とてとてと近付く。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……あ、あれ?女の子……?
 って、あわわわ!?リコちゃんー!?」
と、リコの後ろへ着いていく。

[メイン] 立華 かなで : 一歩引いたところから、少女の方を見る

[メイン] 女の子 : 彼女は探索者たちと目が合うと、急いで箱を床へ置いて立ち上がり、嬉しそうに笑顔であいさつする。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────閉鎖空間内に、ぽつりといる少女。
……何も、思わないわけでもない、けど……。

[メイン] 女の子 : 「はじめまして!」

[メイン] ファントム : リコと一緒に女の子の場所に

[メイン] 小倉 ひかり : 「うぇっ……!?は、はじめまして……!」

[メイン] 立華 かなで : 何かあった際、考えすぎではあるかもしれないのだけど。
持ち物とか、一応。
こわいから。

[メイン] 小倉 ひかり : 女の子に、ぺこりとお辞儀をする。
……敵意の無い様子に、まずは一安心するひかり。

[メイン] リコ : 「ほら!離れ離れはあかんのやろ、かなではん?」
手をちょいちょいとこまねいて。

[メイン] ファントム : 「オレもはじめまして!そうだな、自己紹介しなきゃな!」

[メイン] リコ : 「はじめまして〜、ウチはリコ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……も、もしかしたら本当に迷子、だったのかもね……?」
と、リコへ視線を向けながら、再び女の子の方を向き
少ししゃがんで、視線を合わせる。

[メイン] 立華 かなで : …むぅ。
迂闊な行動を控えろ、と言ったのだけど。

[メイン] ファントム : CCB<=95 エンタメデュエル (1D100<=95) > 35 > 成功

[メイン] 立華 かなで : さらに、そのまま部屋を見渡しつつ
ゆっくりと近づく

[メイン] 女の子 : 「あたしのなまえは『りぐれっと』っていうの!かわいいなまえでしょ?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「そ、そうだね!私は、小倉 ひかり!
 ……りぐれっと、不思議なお名前……あ、でも確かに、可愛い!……かも?」

[メイン] ファントム : 「俺の名前は榊遊矢!ファントムって呼ばれてるよ!」
後ろで華やかな爆発エフェクト

[メイン] GM : かなでが部屋を見回すと、中央にさっきまでリグレットが抱えていた小さな箱がある。それだけ。

[メイン] 小倉 ひかり : かなでに、ごめんねー……と、手を合わせてペコペコと頭を下げつつ。

[メイン] 立華 かなで : 再び、少女を注視しつつ
ゆっくりと近付いて

[メイン] リコ : 「少なくともここに住んどるよりは迷子の方があるんちゃう〜?」
「リグレットはんね、リグはんでええかな」

[メイン] 小倉 ひかり : そしてファントムの出した爆発エフェクトに、ビクゥ!とひかりの
赤いリボンが、ピーーン!と立つ。

[メイン] GM : かなでがリグレットを見ると、少女は日本人にしか見えず、どう見ても、リグレットなんて名前は似合わない。
全体的にちょっと汚れてる。髪パサパサ。着ている白のワンピースも所々黄ばんでいる。

[メイン] 立華 かなで : 近付いて
止まる

[メイン] 小倉 ひかり : 「そう、だね……?うん、きっと迷子、なんだよ……
 ……リグちゃん、うん!いい名前、だね!」

[メイン] リコ : 「どしたん?」
かなでの方を見て

[メイン] 立華 かなで : ひかりやリコ達が並ぶ、3歩ほど後ろで

[メイン] ファントム : 「リグレットか!よろしく!」
少女に手を差し伸べる

[メイン] リグレット : 「わ~きれ~い!」
ファントムのエンタメを見て感嘆の声を漏らす。

[メイン] 立華 かなで : 「日本人?」

[メイン] リコ : 「ちょ…かなではん、会って早々それはどうなん…」

[メイン] リグレット : 「よろしくね!」
手を伸ばしてファントムの手を握る。

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの問いに、ひかりの大きな赤いリボンがぴょこりと反応。

[メイン] 立華 かなで : あくまでも、見た目からの印象を元に呟く

[メイン] 小倉 ひかり : 「……あ、あーー、そう、だね!
 リグちゃんは、どこから来たのかなー?」

[メイン] 小倉 ひかり : 屈んだ姿勢で、リグへ微笑む。

[メイン] リグレット : 「あたしのことはすきによんでいいよ」

[メイン] リグレット : 「うんとねぇ…わすれちゃったの」

[メイン] 立華 かなで : 中央の箱を見て、指を指しつつ

[メイン] 立華 かなで : 「あれは?」

[メイン] ファントム : 「…そっか」

[メイン] 小倉 ひかり : 「忘れちゃった……そ、っかぁ……」
と返しながら。かなでの指す先を見る。

[メイン] リコ : 「変なあだ名つけられても知らんよ〜」
空気に似合わずきゃいきゃいと

[メイン] リグレット : 「あのはこ?あたしもあけようとしてたんだけどあかないんだぁ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……箱……」

[メイン] 立華 かなで : なるほど。
と、頷いて

[メイン] ファントム : 「ちょっとその箱借りてもいいか?」

[メイン] 小倉 ひかり : たらりと、また冷や汗が垂れる。
先程の中身を見てしまったからか、戸惑いがかかるも。

[メイン] 立華 かなで : そのまま箱をどうするか、一同に尋ねようとしたが
ファントムが先に言い出したのもあり、再び無言のままに

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムのその言葉に、目を大きくし
大きく赤いリボンが、ぴょこーん!と立つ。

[メイン] リグレット : 「うん!いいよ~」
箱のところに走っていき、箱を手に取り戻ってくる。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……もしかして、開ける……の?」

[メイン] リコ : 「小さなつづら、大きなつづらやな」
「ウチら欲張ったからあんなやったんかな」

[メイン] ファントム : 「ありがとな!」
箱に鍵掛ってないか確認する

[メイン] リコ : 「大丈夫よひかりはん、リグはん曰く開かんらしいって」
肩をぽんぽんと

[メイン] 小倉 ひかり : あーーーー……!それは確かに、そうかも……!
と、リコへ、納得するように返答しながら。

[メイン] GM : 両手に収まる程度の小さな木箱だった。見た目に比べて、持ってみるとやや重たい。

[メイン] 小倉 ひかり : 「む、むむぅ……それなら、良いけどー……」
それでもどこか、不安げな様子を見せながら。

[メイン] ファントム : 「開かないと言ってたけど…ふんぎぎぎ…!」
力いっぱい開けようとしてみる、開かなくなったジャム瓶を開けるように

[メイン] 小倉 ひかり : それでも、リコの手の温もりが、ひかりの緊張した心を解したのは
言うまでもない。

[メイン] 立華 かなで : ……ここで疑念に思うは、彼女はこの部屋にいた事だ

[メイン] GM : それを開けると、それはオルゴールだったようで、最近流行った曲のオルゴールアレンジが聞こえてきた。

[メイン] リコ : 「欲張りはあかんよ〜」
ひかりの肩の後ろから

[メイン] ファントム : 「…あれ?すんなり開いたな」

[メイン] リグレット : 「………」

[メイン] リグレット : その曲を聞き、リグレットの表情が曇る。

[メイン] 小倉 ひかり : 「よ、欲張らないように、だね……! ………うぇ?」

[メイン] リコ : 「あら、ほんまやな……ファントムはん力持ちやなあ」

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムの開けた箱の中を、そして─────聴こえる音に
目を少し開きながら、驚きつつ。

[メイン] ファントム : 「…えっ?」
その表情を見てオルゴールを閉じる

[メイン] 立華 かなで : 箱…?
と、さらに疑念は深まって

[メイン] ファントム : 「…悪いな、よく分からないけど今の曲…嫌いだったのか?」

[メイン] GM : 音楽が止まりましたね。

[メイン] リグレット : 「うん。そのおんがくは、あまりすきじゃない。こころがもやもやするの」

[メイン] リコ : 「ほうなん?ほらごめんな」

[メイン] ファントム : 「…そっか、じゃあ俺が預かっとくよこれ」

[メイン] GM : オルゴールを開けると、入ってきた扉の先からガチャリと鍵が外れる音が聞こえますね。

[メイン] 小倉 ひかり : 「そう、なんだ……?
 ……でもさっきの、確か……最近流行ってる曲、だよね……?
 特に、変な意味とかも込められてるようには思えないけど……」
と、リコへ小さな声で質問するように。

[メイン] リグレット : 「うん。あたしはいらないからいいよ」

[メイン] 立華 かなで : 「…………」
質問待ちの姿勢。
今はひかりの番だ

[メイン] リコ : 「さあ……流行り物が嫌いなイマドキの子なんやろか」
なんて、小声で見当はずれな返事を返す。

[メイン] 小倉 ひかり : んんんーーー……と、腕を組みながら唸りつつも
かなでの方を見て。

[メイン] 立華 かなで : 「そこも忘れたのでしょうね」
などと呟いて

[メイン] 小倉 ひかり : 「………忘れる……
 ……記憶を………む、むむむぅーー……」

[メイン] 小倉 ひかり : まだ、何も分かんないなぁ……といったような表情をしながらも。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……そういえば、さっき、また変な音がしたけど……隣、かな……?」

[メイン] 立華 かなで : 「それより、少しいいかしら」
少しだけ前に出て、背後の扉
────最初の部屋を指差して

[メイン] 立華 かなで : 「向こうの部屋に大きな箱があったのだけれど、知っている?」

[メイン] 小倉 ひかり : う、うん!と、かなでの方を向く。
ひかりの大きな赤いリボンも、ピン!と立つ。

[メイン] リグレット : 「な~に?」
かなでの方に顔を向ける。

[メイン] リコ : 「あらあら、ひかりはん耳ええなあ」

[メイン] 小倉 ひかり : そして、かなでとリグの間を空けるように、横へ逸れ。

[メイン] リグレット : 「うん!しってるよ」

[メイン] 小倉 ひかり : あ、あはは……ちょっと、過敏になりすぎちゃってるかもね、私……。
と、後頭部を掻きながら、自嘲気味にリコへ笑いながら。

[メイン] 立華 かなで : 「そう」
と、頷く

[メイン] 小倉 ひかり : リグの答えに、うぇっ!?と反応する。

[メイン] 立華 かなで : ひかりの反応を見て

[メイン] 小倉 ひかり : 「し、知ってる……!?あ、あの箱、を……!?」

[メイン] リコ : 「うん?」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────私達の、死体が入っていた、箱を。

[メイン] ファントム : 「…中に何が入ってたとか覚えてるか?」

[メイン] 立華 かなで : ひかり達の方が詳しいだろうと、少し引く
多分、ひかりが少女に尋ねた方がいいと

[メイン] リグレット : 黙って首を横に振る。

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの反応を見て、口を結びながら。
眉を八の字にし。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………………私は、多分分かる、けど……
 でも……リグちゃんの前では、ちょっと……話せない、かも……」

[メイン] 小倉 ひかり : と、徐々に声が小さくなっていく。

[メイン] ファントム : 「…ならいいんだ」
少しほっとした様子で

[メイン] リグレット : 「はこのなかはね、こわいこわいなの、だからはいっちゃだめなの」

[メイン] 小倉 ひかり : 死体が、自分達の死体がそこにあったという話は
当然ながら、小さな子どもの前で話すような内容ではない。

[メイン] ファントム : 「うん……うん?」

[メイン] リコ : 「ウチらが勝手に開けたらそっちのお姉さんに怒られたから開けんよーにな……うん?」

[メイン] ファントム : 「こわいこわい?誰かからそう教わったのか?」

[メイン] リグレット : 「あたしになまえをつけてくれたカッコイイおにいさんからきいたの」

[メイン] 小倉 ひかり : ……あそこに、入ったら……どう、なるか……。

[メイン] リコ : 「……ひかりはん?」
目の前で首を傾げて

[メイン] ファントム : 「へ~~~!…俺とどっちがカッコいい?」
急にアホみたいな質問をする

[メイン] リコ : 「……なんか心ここに在らず、って感じよ?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……うぇっ!?あ、ぅ……え、えっと……それは……
 ………実は、ね……」

[メイン] 小倉 ひかり : と、リコの耳元へ話す。
あの箱の中に、自分達が身につけていた装飾品と全く同じものがあり
そして中へと吸い込まれて行ってしまった、という事実を。

[メイン] リコ : 「……ふぅん…」
少し眉を動かす

[メイン] リグレット : 「う~ん…おにいちゃんもカッコイイけど…」

[メイン] リグレット : 「なまえをつけてくれたおにいさんはもっとカッコイイよ」

[メイン] リコ : 「……ああ。それでウチのこと心配してはったんやな」
「自分も怖いやろに、おおきにな」

[メイン] ファントム : 「へ~!なんか気になるなそのおにいさんって」

[メイン] ファントム : だが内心は少しショックだった

[メイン] リコ : ひかりの手を自分の手でぎゅ、と挟む。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………ん……ありがとう……その、ごめんね
 ……内緒にしてて」
と、リコへ、小さな声で。

[メイン] 立華 かなで : とんとん、と靴音を鳴らす

[メイン] 小倉 ひかり : そして、自分の手を包まれ、ぴょこりと、大きな赤いリボンが動く。
わっ……!という声が漏れ、リコの目を驚いたように見つめながら。

[メイン] リグレット : 「おにいちゃんもあと3ねんくらいすればもっとカッコヨクなるよ~」

[メイン] 小倉 ひかり : ……えへへ、と照れるように笑う。

[メイン] 立華 かなで : そのまま、元の部屋の扉を見ながら

[メイン] 小倉 ひかり : 「……ありがとう、リコちゃ─────
 あっ、か、かなでちゃんっ……!?どうしたのかな……!?」

[メイン] 立華 かなで : 「他の部屋。鍵が開いた…多分、扉の」

[メイン] 小倉 ひかり : 私は、一人じゃないんだと、こんな私とも一緒にいてくれる友達が
仲間がいるんだと、心があったかくなりながらも
かなでの靴音に気が付き。

[メイン] ファントム : 「3年か~…そうだなオレも頑張らないとな」
エンタメは顔も資産だしね

[メイン] 立華 かなで : 行かないの?
と言いた気に、ひかり達の方を向いて

[メイン] リコ : 「わっ……!なんや…まあ、ウチのは単なる好奇心やし」
その驚きに同じように返して

[メイン] 小倉 ひかり : 「! そ、そうだね……! ……ここから、脱出するためには……
 もっと、色々と探さなくちゃ、だもんね……!」
と、リコの手をぎゅっと握りながら。

[メイン] 小倉 ひかり : かなでに、強く返事をする。
行く! と。

[メイン] ファントム : 「そうだ、リグレットもついていくか?この部屋に1人じゃ退屈だろ?」

[メイン] 立華 かなで : そのまま立ち止まったまま、皆が出て行くまで扉を見ようとしている

[メイン] リコ : 「……ま、あんまり気張らんことよ〜」
きゅう、とゆるく握り返して。

[メイン] リグレット : 「あたしはここにいないといけないからそとにはいけないの」

[メイン] 小倉 ひかり : 安心感に包まれたとは言え、まだ緊張は残っており
手のひらには、ひかりの手汗が滲んだままであった。

[メイン] リコ : 「そらそうや、というか置いてくつもりなんみんな!冷血か!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「あ、そ、そうだね!こんな場所において行ったら……
 ……え?」

[メイン] ファントム : 「そうなのか?それは難儀だな…」

[メイン] 小倉 ひかり : ここにいないと、いけない……。
……まるで、"地縛"されている、みたいな……。

[メイン] 小倉 ひかり : "あの出来事"が、脳裏に蘇りながら。

[メイン] 立華 かなで : ………置いていくか、いかないかのやり取りに
ほんの僅かに、表情が厳しく歪んだ

[メイン] リコ : 「う〜ん、しゃあないなぁ……ほんなら、番号は〜?」
スマホを取り出して

[メイン] リグレット : 「ばんごぉ?」
リコの質問がわかってないそぶりを見せる。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……じ、じゃあ!出口を見つけて……すぐにこの部屋に!
 みんなで戻ってこよう!」

[メイン] リコ : 「電話よ、で・ん・わ」

[メイン] 小倉 ひかり : ね!と、ファントムやリコへ、そう告げる。

[メイン] リグレット : 「でんわはもってないよ~」

[メイン] 立華 かなで : 「………」

[メイン] ファントム : 「そうだな、ただその間一人にするのも…そうだ!」

[メイン] ファントム : ソリッドビジョンカードで鳩だす

[メイン] 小倉 ひかり : リグくらいの年齢の子は、携帯電話を持たされていないということはザラであった。
というのも、ひかり自身、小さい頃は携帯電話を持つことを許されなかったから。

[メイン] リグレット :

[メイン] ファントム : CCB<=95 ソリッドビジョンカード (1D100<=95) > 20 > 成功

[メイン] : クルッポー

[メイン] リグレット : 「わぁとりさんだぁ!」

[メイン] リコ : 「なんや、魔法や魔法や」

[メイン] 立華 かなで : 「……用は済んだかしら」

[メイン] ファントム : 「ここに1人じゃ退屈だろうし暫くポッポちゃん貸すよ、オルゴールのお礼さ」

[メイン] リグレット : 「うん!ありがとう!」
鳩をよしよしと撫でる。

[メイン] : ホケキョ

[メイン] リグレット : 「かわいい~」

[メイン] 立華 かなで : お得意の手品ね、と思いつつ

[メイン] 立華 かなで : 一足先に、扉の前まで歩いて
少し止まって他の3人が出るのを待つ

[メイン] 小倉 ひかり : これなら、リグちゃんもきっと寂しくない……よね!
と、微笑みながら。

[メイン] ファントム : 「それじゃあな!また来るよ!」
少女に手を振り扉に向かう

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの方を向き、そして次にリコの方へ向き頷く。
そのまま、手を繋いだまま、扉の方へと進もうとする。
少女に、笑顔で手を振りながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「またね~!」と。

[メイン] リコ : 「せやせや……またな〜」
「っと、えらい待たしてしもうてごめんな〜かなではん」

[メイン] リグレット : 「ばいば~い!またね~!!!」
両手をブンブンと振って、4人を見送る。

[メイン] 立華 かなで : 「待つのは慣れてるから」

[メイン] 立華 かなで : 色々と。

[メイン] リコ : ひかりの手をぴょんぴょんと先導して。

[メイン] 立華 かなで : 3人が向かったのを確認して、再び動き始める

[メイン] GM : 部屋を出た瞬間、5の扉が勝手に閉まる。それと同時に、どこからか、幼い子供の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
<聞き耳>を振れますね

[メイン] ファントム : CCB<=95 奇術師 (1D100<=95) > 25 > 成功

[メイン] リコ : ccb<=25 聞き耳 (1D100<=25) > 99 > 致命的失敗

[メイン] GM : その声は先ほどリグレットから貰ったオルゴールから聞こえていることに気付く。
その声は、痛いと泣き叫びながらひたすらに謝っている。それは、ゆっくりと音量が小さくなっていき、やがて何も聞こえなくなった。
この奇妙な状況にSANc(0/1)

[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=83 【SANチェック】 (1D100<=83) > 67 > 成功

[メイン] 立華 かなで : ccb<=75 (1D100<=75) > 59 > 成功

[メイン] ファントム : CCB<=54 (1D100<=54) > 47 > 成功

[メイン] GM : リコは子供の泣き叫ぶ声に恐怖を覚えSANc(1/1d2)

[メイン] リコ : ccb<=59 (1D100<=59) > 69 > 失敗

[メイン] リコ : 1d2 (1D2) > 1

[メイン] system : [ リコ ] SAN : 59 → 58

[メイン] ファントム : 「…えっ!?」
その声を聞いて5の扉を開けようとする

[メイン] GM : 開きませんね

[メイン] リコ : 「なんや!?なんや!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……!?!今の声は……」

[メイン] 小倉 ひかり : たらりと、汗が落ち、そしてファントムの方を向き。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………そう、だよね」

[メイン] 立華 かなで : ………。

[メイン] ファントム : 「……」
焦りで頬から汗が伝う

[メイン] 小倉 ひかり : あの声は─────リグちゃんのだった。

[メイン] 立華 かなで : 「一先ず」

[メイン] 立華 かなで : 「全員この部屋に戻ってよかった」

[メイン] 小倉 ひかり : 私達は、一体この部屋で、何を………?

[メイン] リコ : 「……」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……そう、だね」
こくりと、かなでに頷き。

[メイン] 小倉 ひかり : まだ、真実は分からない。
……でも、異常なことが起こっている。不可解なことが連続して起き続けているという事実だけは、変わらない。

[メイン] 小倉 ひかり : だからこそ、みんながまだ無事でいることにホッとしながら。

[メイン] 立華 かなで : 「次」
1人、12の扉へと足を動かし始める

[メイン] 小倉 ひかり : 「………リグちゃんのためにも、早く出口を探さなくちゃ……だね……!
 かなでちゃん!鍵の開いた部屋はどこ……って、あわわ!」

[メイン] 立華 かなで : あの鳴き声、多分……

[メイン] リコ : 「……オルゴールからやった。向こうの部屋から聞こえてきたわけやない…」
まるで自分に言い聞かせるように。

[メイン] ファントム : 「そう…だな」
口ではそういうが、良かったとは思えなかった
彼女は悲鳴をあげていた

[メイン] 小倉 ひかり : と、リコとまだ繋いだ手を強く握りながら、かなでの後を追うように走る。

[メイン] 立華 かなで : ────憶測だ。
判断はそこで停止させた

[メイン] リコ : 「……あ、ひかりはん…」
判断が遅れ、今度は逆にひかりに引っ張られる。

[メイン] 立華 かなで : 12の扉に手をかける
開かないのであれば、またその時は考えたらいい

[メイン] GM : 鍵が開いていますね

[メイン] 立華 かなで : そのまま開けようとする

[メイン] リコ : (……離れ離れはあかん、いうてウチらに釘刺すだけあるなぁ)

[メイン] GM : 扉を開けると、その中は、さっきと同じような部屋だった。

[メイン] 女の子 : 部屋の中央では、中学生くらいの【女の子】が、立ったまま宙をぼんやりと見つめている。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………?」
今度は、リグちゃんよりも大きな子……?でも、どこか……?

[メイン] 小倉 ひかり : ど、【女の子】をじっと見つめる。

[メイン] 立華 かなで : 女の子の方を注視する
……もしや、と

[メイン] GM : 身長は12歳とは思えない小ささに見えますね。

[メイン] ファントム : 「…やあ、どうしたんだ?何もない所を見て」
話しかけてみる

[メイン] 女の子 : 話しかけられ、探索者に気が付くと、彼女は優しく微笑んだ。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……中学生、みたいだけど……
 ………でも、少し背が低い、みたい……?」
と、リコへ小さな声で話しかけつつ、ファントムと女の子の行く末を見守る。

[メイン] リグレット : 「お兄さん達、久しぶりだね」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………っ……!?」
─────も、もしかして……!?

[メイン] ファントム : 「…もしかしてリグレットなのか?」

[メイン] 小倉 ひかり : 目を大きく見開く。ひかりの赤いリボンが、ピンと立つ。

[メイン] リコ : 「ううん、ヒトの細かい観察は得意分野やない…へっ?」

[メイン] 立華 かなで : ありえない。

[メイン] リグレット : 「うん。そうだよ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「え、ええぇえーーーーー!?!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「だ、だって!?さっき隣の部屋に……えぇえっ……!?」

[メイン] リグレット : 「鳩ありがとうね。ファントムお兄ちゃん」

[メイン] 立華 かなで : どうやって移動したかなどは
ダメ、これは考えない方がいい

[メイン] 小倉 ひかり : 鳩、という言葉で、目の前にいる少女が、本物のリグであることを確証へと導いた。

[メイン] リコ : 「え、えっとえっと……リグはん?なんでここにおるん…?」

[メイン] ファントム : 「…大丈夫だったか?さっき悲鳴が聞こえたよウン気がしたけど…」

[メイン] 小倉 ひかり : 何よりも、やっぱりそうだ。見覚えのある顔。
隣の部屋で見た、リグちゃんそっくりだ。

[メイン] リグレット : 「なんでって?ここが私の部屋だからだけど」

[メイン] 小倉 ひかり : 少し眉に力を入れつつ、リグの言葉に、目をパチパチとさせる。

[メイン] リグレット : 「悲鳴…?なんのこと?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……え……?……??……あ、あのリグちゃん……
 リグちゃんは、ここで……何をしているの……?」

[メイン] リコ : 「いやあかんよ!年頃の女の子がこんな殺風景な部屋!」

[メイン] ファントム : 「…いや、なんでも無いんだ」
少し安心したような、だがどうなっているのか…

[メイン] リグレット : 「なにって…そういえば私はなにをしてるんだろう」
「忘れちゃった」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……覚えて、いない……んだ……」
……分かんない、何もかもが、分かんない。

[メイン] リグレット : 「ふふ、変なの」
困惑する姿を見てクスクスと笑う。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……うぇっ……!?へ、変って何さー!」

[メイン] リコ : 「笑うとこちゃうよー!」

[メイン] リグレット : 「だって4人とも全然変わらないんだもん」

[メイン] 小倉 ひかり : ぷんすこと頬を膨らませながら、腕をぶんぶんと振るう。

[メイン] 小倉 ひかり : 「ぇ……あ………」

[メイン] ファントム : 「…へ?それってどういう…」

[メイン] 立華 かなで : そんな中、ゆっくりとひかりの方に近寄って

[メイン] リグレット : 「5歳の私と会ったでしょ?そのことは覚えてるよ」

[メイン] 立華 かなで : 「あのオルゴールから聞こえた声、もう少し詳しく尋ねた方がいい」
と、耳打ちする

[メイン] リグレット : 「みんなあの時のままだから、さ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………!!……わ、わかった……!」

[メイン] ファントム : 「ああそうか…言われてみれば確かに俺達の方は変わってないな」

[メイン] 小倉 ひかり : と、かなでに小さな声で、返答しながら。

[メイン] 立華 かなで : 「家族関係」

[メイン] リコ : 「そらそうやろ、ついさっき5分前のことよ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────ね、ねぇリグちゃん!
 その、それじゃあ……リグちゃんは、5歳から12歳になるまでの間……
 ─────何が、あったの……?」

[メイン] 小倉 ひかり : と、リグを真っ直ぐ見つめながら、そう問う。

[メイン] リグレット : 「なにもなかったよ」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………それは……本当、に……?」

[メイン] 小倉 ひかり : ……あのオルゴールの"声"、聴いた、よね?
と、ファントムへ視線を送りながら。

[メイン] リグレット : 「あの部屋に1人で…それに1年くらい前にファントムお兄ちゃんからもらった鳩も死んじゃってさ」

[メイン] リグレット : 「ごめんね」

[メイン] ファントム : ひかりに頷く

[メイン] ファントム : 「ああ…それは別に気にしてないけど」

[メイン] 立華 かなで : 「少しいい?」
と、横から口を出して

[メイン] リグレット : かなでの方に顔を向ける。

[メイン] 立華 かなで : 「5歳の頃の貴女の服装は、お世辞にも綺麗とは言えなかったのだけど」

[メイン] 立華 かなで : 「父親や母親、いるの?」

[メイン] リコ : ……うん。
6年7年もあの部屋で一人、寂しなかったんやろか。

[メイン] リグレット : 「いるよ」

[メイン] リグレット : 「でも…」

[メイン] リグレット : 「両親から愛されていたのかどうかはわからない、かな」
少し寂しそうな顔をして答える。

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ…………」

[メイン] リコ : 「…………」

[メイン] ファントム : 「………」

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの問い、そして5歳の頃のリグちゃんの恰好
そして─────あのオルゴールの声は……やっぱり。

[メイン] 小倉 ひかり : 「そ……っかぁ……」

[メイン] 立華 かなで : 「そう」

[メイン] リグレット : 「でもなにも覚えてないから憶測なんだけどね~」
すぐにニコニコと笑顔になる。

[メイン] 立華 かなで : 「忘れた、覚えてないと言ったわね。その記憶とか、取り戻したいとは思わない?」

[メイン] 小倉 ひかり : ……え!?そ、そんなこと、できるの……!?
と、かなでの方を向きながら。

[メイン] リコ : 「……かなではんは空気和らげるんがうまいなぁ?」

[メイン] リグレット : 「少しは思うよ」
かなでの発言で笑顔から真剣な顔に変わる。

[メイン] 立華 かなで : 無理よ。
と、相槌を打ちつつ

[メイン] 立華 かなで : 「探せば少しくらい……」
言葉の裏を察して、少し表情を険しくする

[メイン] リグレット : 「ただ、それを知ったら私は幸せになれないと思うの。だから、あまり知りたくない」
「それが正直な気持ち、かな」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……………」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────知らなくてもいいことは、この世にたくさんある。

[メイン] 小倉 ひかり : それは、確かに……私も、そう思う。
……知ったせいで不幸になったことは、だって……私にも、あったから……。

[メイン] ファントム : 「…確かに記憶は思い出さない方が幸せな事もあるかもな」

[メイン] リグレット : 「うん。今が幸せなら私はそれで満足だよ」

[メイン] ファントム : 「俺もさ、記憶喪失だったんだ、昔」

[メイン] リグレット : 「そうなの?」

[メイン] ファントム : 「ああ、今は全部思い出したけど、正直悲しかった」

[メイン] 小倉 ひかり : ……ファントムくん………。

[メイン] ファントム : 「でも俺は大丈夫だった、だって皆がいてくれたから」

[メイン] ファントム : 「だからさ…」

[メイン] リグレット : 「悲しいなら、思い出さない方が良かったんじゃないの?」

[メイン] リグレット : 「うん」

[メイン] ファントム : リグレットの手を握る

[メイン] ファントム : 「思い出してみないか?どんなに不安な事があっても、俺達が傍にいる」

[メイン] リグレット : 黙って手を握られる。

[メイン] リグレット : 「でも、カッコイイお兄さんが思い出さない方が幸せだって…」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……リグちゃんが、真にどうしたいか……だよね?」
と、その言葉が正しいかを確かめるようにリコへ視線を向けながら。

[メイン] ファントム : 「ああ、勿論俺も無理強いはしない、だけど…」

[メイン] リコ : 「…………」

[メイン] リコ : 「…………だああーー!!何さっきから辛気臭い話ばっかりしとるん!?」
空気を裂くように、腕を振り下ろして。

[メイン] リコ : 「リグはんからしたらせっかくの再会なんに!ウチらの都合ぶつけるよりも先にやることあるやろ!」

[メイン] ファントム : 「もし思い出すなら何だって協力…うわっ!?」

[メイン] 小倉 ひかり : わわわぁっ……!?!?と、リコの怒号にビックリしながら。

[メイン] リグレット : 「わわ!?」
びっくりしてファントムの手を離す。

[メイン] 立華 かなで : ………。
少し驚いた。

[メイン] 立華 かなで : ゆっくりと、部屋の扉の近くにまで動きながら

[メイン] リコ : 「……ウチらからしたら記憶がどうたら情報がどうたらも大事やけど…かなではんやって、少しは楽しい話ししてもバチは当たらんと思うんよ」

[メイン] リコ : ccb<=80 料理 (1D100<=80) > 39 > 成功

[メイン] リコ : 「ほい、おにぎり。急拵えでごめんな」

[メイン] 立華 かなで : ……。

[メイン] 小倉 ひかり : 「わぁ……!リコちゃんの、お料理!」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────そうだ、うん、そうだ。リグちゃんからしたら、せっかくの再会なんだから。
だから……楽しく、しないと、だよね!

[メイン] リグレット : 「わぁ美味しそう!」
「…もらっていいの?」

[メイン] リコ : 「うん!おかわりもあるの!」

[メイン] 立華 かなで : 「………」
黙りこくる

[メイン] ファントム : 「…そうだなリコ、お前の言う通りだ」
「オレとしたことが失念してたな…」

[メイン] リグレット : 「ありがとう。それじゃ遠慮なくいただくね」
腕を伸ばしておにぎりを手に取る。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……ううん、ファントムくんも、間違ってないよ」
と、ニコりと微笑みつつ。

[メイン] リコ : 「……ゆっくりでええよ」

[メイン] ファントム : 「話にも…笑顔が必要だ!」

[メイン] 立華 かなで : 「いきなり楽しい話をしろと言われても困るのだけれど………」
困惑も交えたまま

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────リグちゃん、リグちゃんには……こうして
 ファントムくんや、リコちゃんみたいに、頼れる"友達"がいるの
 だから─────」

[メイン] 小倉 ひかり : リグへも、ニコリと微笑み。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……辛いことがあったら、いつでも私達を呼んでね!」

[メイン] リグレット : 「…友達」

[メイン] 小倉 ひかり : ……私だって、辛い思いをしてる人がいるなら、放っておきたくない。
確かに、この場所は怖い、リグちゃんに関しても分からないことばかり
だからって、それは友達にならない理由にはならない。

[メイン] 小倉 ひかり : 「うん、"友達"!」

[メイン] リグレット : 「へへっ…」
少しうつむき加減に微笑む。

[メイン] リコ : 「ふぇやふぇや」
むぐむぐと自分もおにぎりを頬張りながら

[メイン] ファントム : 「そういえば鳩…ちょっと貸してみ?」

[メイン] リグレット : 「えっ鳩?ちょっと待ってね」
部屋の隅まで歩き、そこに転がる鳩を持ってくる。

[メイン] ファントム : 科学者の血で修理

[メイン] GM : どうぞ!

[メイン] ファントム : CCB<=95 科学者の血 (1D100<=95) > 53 > 成功

[メイン] ファントム : 「ああこれぐらいならこうして…」

[メイン] : PON!

[メイン] ファントム : 「ほら元通りだ!」

[メイン] リグレット : 「わっ!?生き返った!」

[メイン] リコ : 「魔法や!魔法や!」

[メイン] リグレット : 「すご~い。どうなってるの!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 相変わらずファントムくんの手品はすごいなぁ、と感心しつつ。

[メイン] 小倉 ひかり : リコの食べてるおにぎりを見て、じゅるりと垂れそうになった涎を拭きつつ。

[メイン] 立華 かなで : 少し離れた場所で、疎遠感の様な何かを感じつつも
その様子をゆっくりと眺めている

[メイン] リコ : 「食べんの?」
ひかりに片手のおにぎりを差し出し。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………食べる!!!」

[メイン] ファントム : 「ソリットビジョンっていうんだけど…まあ実体のある立体映像だから」

[メイン] リグレット : 「そうなんだ。ずっと生きてる鳩だと思ってたよ」

[メイン] ファントム : 「直せば元通りさ、もしまた壊れたらまた直すから」

[メイン] 小倉 ひかり : と、リコの手作りおにぎりをムシャムシャと、ハムスターのように
それはそれは美味しそうに頬張る。

[メイン] リグレット : 「…あれ?でもずっと餌を与えないで元気だったっけ?」

[メイン] リグレット : 「まあいっか!」

[メイン] リコ : 「えらい食いっぷりやなあ、喉詰めたら介抱したげるわ〜」
にこにことその様子を見て。

[メイン] ファントム : 「まあそういう…あっ!俺の分も残しとけよ!」
おにぎりを取りに行く

[メイン] リグレット : 「あっ私も食べなきゃだった」
片手に持ったおにぎりにかぶりつく。

[メイン] 小倉 ひかり : の、喉に詰まったら死んじゃうよぅ!?と、ガビーンとした表情になりながら。
ムシャムシャと、おにぎりを食べ終える。満足。

[メイン] リコ : 「ほいほい!……かなではんも早よせんとなくなるよ〜?」

[メイン] リグレット : 「モグモグ…おいしい!」

[メイン] ファントム : おにぎり

シャ

シャ

[メイン] リコ : 「ひゃ!?池の鯉かなんか!?」

[メイン] 立華 かなで : 「……夜食は健康に悪いわ」

[メイン] 立華 かなで : 一応、先ほどまで寝ていたのだから。

[メイン] 小倉 ひかり : 「えへへー!リコちゃんのおにぎりは、すっごく美味しいもんねー!」
と、楽しげにけらけらと笑いながら。

[メイン] ファントム : 「ホント美味いな~~俺コンビニ飯ばっかだから手料理が染みるわ~」

[メイン] 立華 かなで : …………。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……………?
 ……そういえば私達って、何でここにいるんだっけ?」
と、かなでへ小首を傾げる。食事に夢中で忘れかけた。

[メイン] 立華 かなで : 少し気になる。

[メイン] リグレット : 「なんだかとてもあたたかい味に思えたよ。ありがとうリコお姉ちゃん」

[メイン] リコ : 「さっきまで寝とったんなら朝食やない〜?」

[メイン] 立華 かなで : ひかりの方を向いて

[メイン] 立華 かなで : 「……何故か、だと思うのだけれど」

[メイン] リコ : 「ええってええって、ウチも好きで作っとるんや」
手をひらひらと

[メイン] 立華 かなで : やっぱりリコの方も向く。

[メイン] 立華 かなで : 「……後で、一個だけ。」

[メイン] リコ : すくりと立ち上がり。

[メイン] リコ : 「ほりゃ!」

[メイン] リコ : 口の中に一個、突っ込む。

[メイン] 立華 かなで : 「〜〜〜〜!!!」
何も話せない。
とりあえず咀嚼する。

[メイン] 立華 かなで : うまい。

[メイン] ファントム : 「……プッ、あひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
かなでの珍しいシーンにツボに入る

[メイン] 小倉 ひかり : つられて、ひかりも
あはははは!と笑いだす。

[メイン] 立華 かなで : ………。

[メイン] リコ : 「あはは、かなではんもごはん食べとるとこは可愛らしいな〜!」

[メイン] 立華 かなで : ほんのちょっとだけ顔を赤らめて、そっぽを向く

[メイン] リグレット : 「あはは…笑っちゃダメだよ…ふふっ…」
つられて笑ってしまっている。

[メイン] 立華 かなで : 本当はこんな事をしている余裕は、あるのかわからないというのに

[メイン] ファントム : 「プッ…くくく…そうだな、悪いかえで」
だが中々笑いは止まらない

[メイン] 小倉 ひかり : 「えへへへ!ごめんねかなでちゃん!」

[メイン] リグレット : 「…なんかごめんね」

[メイン] リコ : 「ごめんなぁ〜」
謝る気なし。

[メイン] 立華 かなで : 「かなでよ」
ちょっぴりと怒りを混ぜながらファントムに

[メイン] GM : 笑いが響く空間に、どこからか、子供の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。痛みに泣き叫び、それでも「ごめんなさい。ごめんなさい」と、必死に謝り続ける声だった。

[メイン] リグレット : 「……っ!」

[メイン] リグレット : その声を聞き、リグレットの表情が凍る。彼女は両耳を塞ぎ、地面にうずくまった。より小さくなったその身体は、その音を必死に拒絶していた

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………!?」

[メイン] ファントム : 「……!?」

[メイン] 立華 かなで : 「…………!」

[メイン] リコ : 「……っ!?」

[メイン] GM : その音はやはり、リグレットから貰ったオルゴールから響いていた。

[メイン] 立華 かなで : 赤面していた表情は元に戻って、オルゴールの方に視線を送る

[メイン] ファントム : 「な…何でだ!?さっきも箱は閉じてたはずなのに…」

[メイン] リグレット : リグレットは、うずくまったその姿勢から、オルゴールの存在を視認すると、強引に奪い取る。

[メイン] リグレット : そして凄まじい勢いでソレを床に叩きつけた。金属が歪むような音をたて、奇妙な音声は止まった。

[メイン] 小倉 ひかり : 「あっ……!?………っ………!!」

[メイン] リコ : 「………………!」

[メイン] ファントム : 「………!」

[メイン] 小倉 ひかり : 床に叩きつけられるオルゴールの、大きな音に耳を塞ぎつつも。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………リグ、ちゃん……」

[メイン] リグレット : 「なんで…」

[メイン] リグレット : 「なんででこんな物もってるの!?これは私が捨てたものなのに!」

[メイン] ファントム : 「……えっ?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「えっ……!?あ、ぁ、ぅ……こ、これ、は………
 ………そ、そう……だね、リグちゃんは、このオルゴール……
 嫌い、だった、ね……」

[メイン] 小倉 ひかり : しょぼくれたように、ひかりの大きな赤いリボンが垂れさがる。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……ごめんなさい……」

[メイン] ファントム : 「それって5歳の時に俺に渡してくれたものじゃ…?」
何かがおかしい、そのオルゴールは確かに貰ったものだ、捨てた?

[メイン] リコ : 「え、ええと……せや、ちっちゃい頃のリグはんがファントムはんに…」

[メイン] リグレット : 「ええ。あの時にいらないからって言ってたでしょ?」

[メイン] リグレット : 「捨てたようなものよ」

[メイン] 小倉 ひかり : リグに、頭を深く下げる。

[メイン] リグレット : 「もういい…出てって」
その顔には先ほどまでの笑顔はなくなっていた。

[メイン] 小倉 ひかり : 「ぁ………」

[メイン] ファントム : 「ご…ごめん…」

[メイン] リグレット : 「あなたたちのことは嫌いになりたくないから…早く!」

[メイン] リコ : 「……り、リグはん…」

[メイン] 小倉 ひかり : 眉を八の字にし、リグのその表情を見て。
申し訳なさげな顔のまま。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………う、ん…… ……ごめん、ね」

[メイン] 立華 かなで : 「……ここは従っておきましょう、ごめんなさい」
と、謝りつつ

[メイン] 小倉 ひかり : そう言い、ゆっくりと扉の方へと、とぼとぼと歩いていく。

[メイン] ファントム : 部屋から静かに出ていく

[メイン] リコ : 「……あ、えっと……おにぎり、また欲しなったら…言うてな…」

[メイン] 立華 かなで : 最初の部屋の時のように、他の全員が出ていったのを確認してから
自分も歩き始める

[メイン] リコ : そのまま大人しく皆に従う

[メイン] リグレット : 4人には背を向けたままその場にうずくまる。

[メイン] GM : 探索者たちは最初の部屋へと戻ってくる。4人が部屋から出ると、鍵の開く音が聞こえた。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────その視線の先は、18と書かれた扉。

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………」

[メイン] GM : また、箱のある部屋に戻ってくると、探索者たちは異変に気付く。妙に、臭うのだ。食べ物が腐ったような、そんな臭いが、微かに臭っている。

[メイン] 立華 かなで : 「行くのね」

[メイン] 小倉 ひかり : リグちゃんを怒らせてしまい、気まずい雰囲気の中。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………?……待って、何か……?」

[メイン] リコ : 「…………」

[メイン] ファントム : 「何だ…腐臭…?」

[メイン] 立華 かなで : 「その先に」

[メイン] 立華 かなで : 少し鼻を抑えながら

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの問いに、ひかりは眉を顰めながらも。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……………うん」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……謝らないと、いけないから」

[メイン] 小倉 ひかり : 「"友達"として」

[メイン] ファントム : 「…そうだ、謝らなきゃ」

[メイン] 小倉 ひかり : 鼻腔の奥を通り抜ける死臭に、精神的嫌悪感が胸の奥から込み上げてきながらも。
それは─────ひかりを止める理由には、ならなかった。

[メイン] ファントム : 聞き耳って五感の判定だしこの匂いに対して振れる?

[メイン] GM : どうぞ!

[メイン] ファントム : CCB<=95 奇術師 (1D100<=95) > 50 > 成功

[メイン] GM : ファントムは匂いが18の扉の方から来ていると感じますね

[メイン] リコ : 「……ウチはいつでもやることは変わらんよ」
「みんな楽しい方がええ、そんだけ」

[メイン] GM : ひかりも同様に感じますね

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムとリコの答えに、こくりと頷きながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────この扉の先に……何か、"嫌なこと"が、待ってるかもだけど
 でも……私は、私達は、行くよ
 ………それでいいよね、かなでちゃん?」

[メイン] 小倉 ひかり : と、愛銃の入ったケースを強く握り締めながら。
─────死臭に対する警戒を強めながらも、"友達"の元へ行く決意を示す。

[メイン] 立華 かなで : 「止めはしない」
頷いて、自らも再び歩を動かす

[メイン] 小倉 ひかり : ひかりもまた、扉の方へ歩く。

[メイン] リコ : ぱしん。

[メイン] リコ : 「…力、入りすぎよ」

[メイン] リコ : 掴む。

[メイン] GM : 腐った臭いはここからきていた。
かなでは気づきます。扉には、真っ赤なインクで大きく「思い出したいの」と書いてあることに。

[メイン] 立華 かなで : 「……」

[メイン] 立華 かなで : 「……扉、一応目を通しておいて」

[メイン] ファントム : 「思い出したいの…」

[メイン] 小倉 ひかり : 「ぁ………」
リコに掴まれた手、そして─────扉に書かれた、赤い文字。
二つがひかりを驚かせながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 強張るひかりの体は、そのままに。
ごくり、と唾を飲み込む。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……リグちゃんの、真の願いがそうなら……
 ………思い出して不幸になるものでも、知りたいって思うなら
 私達は……止めない、否定しない………だから」

[メイン] リコ : 「……」
隣で決意を決めたひかりの顔を見て、小さく頷く。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………無事で、いてほしい」
扉の先を見つめ、そう呟く。

[メイン] 小倉 ひかり : そしてリコの方へちらりと見て、ニコりと笑い。

[メイン] 小倉 ひかり : 再び、扉と見つめ合う。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────そして、扉の向こうへ4人は向かう。

[メイン] GM : 部屋を開けると、腐敗した臭いはより強くなった。

[メイン] 小倉 ひかり : その臭いに、うっ……!と、表情が歪みつつ。

[メイン] 女の子 : 部屋の奥で、壁に背を預けて立っている女の子がいる。

[メイン] 女の子 : 臭いの正体は彼女だった。しかし、彼女の身体には欠損一つ見あたらない。

[メイン] ファントム : 「……っ!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………リグちゃん」

[メイン] リコ : 「……」

[メイン] リグレット : 「その声は…」

[メイン] 小倉 ひかり : 少女の方へと、少しずつ歩いていく。

[メイン] ファントム : 「リグレット…」

[メイン] 立華 かなで : ゆっくりと部屋に入って、扉の近くで立ち止まって

[メイン] 小倉 ひかり : リグへ、こくりと頷く。

[メイン] リグレット : また少し大きくなった彼女は、声に反応して振り向き、探索者達を舐め回すように観察してから、不自然に口角を釣り上げた。

[メイン] リコ : 「……覚えてくれてはったんやな」

[メイン] 立華 かなで : 「待って、ひかり。少し離れて」

[メイン] リコ : 「……へ?」

[メイン] 立華 かなで : 不自然な口角を見ながら、咄嗟に呼びかける

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの言葉に、ピクりと反応する。
冷や汗が、首筋を伝う。かなでの忠告通り、途中で止まり。

[メイン] 小倉 ひかり : リグを見つめ。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……リグちゃんは─────"思い出す"こと、できたの……?」

[メイン] リグレット : あなたたちの声が聞こえていないのか
「ねぇ、私、生きてるよね?」
ただこう言い放った。

[メイン] リグレット : その途端、彼女の身体が急激に腐り始める。全身の血色が悪くなり、とろけた肉が床へ滴り落ちたSANc(1d3/1d6)

[メイン] 立華 かなで : その答えには、沈黙で返し───

[メイン] 立華 かなで : ccb<=75 (1D100<=75) > 53 > 成功

[メイン] 小倉 ひかり : 「………っ……!!」

[メイン] 小倉 ひかり : CCB<=83 【SANチェック】 (1D100<=83) > 60 > 成功

[メイン] 立華 かなで : 1d3 (1D3) > 2

[メイン] ファントム : CCB<=54 (1D100<=54) > 68 > 失敗

[メイン] リコ : 「━━━━!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 1d3 (1D3) > 3

[メイン] リコ : ccb<=58 (1D100<=58) > 41 > 成功

[メイン] ファントム : 1d6 (1D6) > 6

[メイン] system : [ 小倉 ひかり ] SAN : 83 → 80

[メイン] リコ : 1d3 (1D3) > 1

[メイン] system : [ リコ ] SAN : 58 → 57

[メイン] system : [ ファントム ] SAN : 54 → 48

[メイン] GM : ファントムは<アイデア>をどうぞ

[メイン] ファントム : CCB<=65 ここでかよ! (1D100<=65) > 2 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] GM : 🌈

[メイン] GM : 1d10 (1D10) > 2

[メイン] ファントム : はいもう何もかも思い付いちゃったな!

[メイン] GM : 2 パニック状態で逃げ出す。

[メイン] ファントム : 「うっ…うわぁああああ!?」
その場から逃げる

[メイン] 小倉 ひかり : 「……!?フ、ファントムくん……!?
 か、かなでちゃん!!」

[メイン] リコ : 「なっ……フ、ファントムはん…っ!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 扉前に立つかなでへ、ファントムを止めるように
落ち着かせるように叫ぶ。

[メイン] 立華 かなで : 「…………ッ」
目の前の存在が、危惧した通りだと思い顔を歪ませながらも

[メイン] 小倉 ひかり : ─────目の前で、どろどろに溶け落ちた、リグちゃんの姿は
……そうだ、ファントムくんにとっては、こんなの……こんなの
耐えられないよ………!

[メイン] 立華 かなで : 「逃げ出すのはわかるけど、それをするにしても落ち着いて」

[メイン] 小倉 ひかり : 眼前に映った、人の形をした存在が、赤い血肉の塊として
ぐちゃりと地面に塗される光景は、未だひかりの脳裏にこびりつきつつ。

[メイン] 立華 かなで : 自分はここにいる、と誇示するように
淡々と、冷静に

[メイン] GM : かなでの言葉でファントムは正気に戻ります

[メイン] 小倉 ひかり : 「……ファントムくん!!私達、"みんな"で!!
 ここから脱出して、キャンプに行くんだよ!!」

[メイン] 小倉 ひかり : 死臭は未だ漂う、むしろより強く、より濃くなったこの空間で叫ぶ。

[メイン] ファントム : 「ハァー……!ハァー……!」
「わ…悪い焦ってた」

[メイン] 立華 かなで : 「…それで」

[メイン] 立華 かなで : 「……どうするの?」

[メイン] 小倉 ひかり : 鼻へと、口へと運ばれる、この吐き気を催す臭いは、ひかりにとっても
"死"を連想には十分すぎるほどで、耐えがたく。

[メイン] リコ : 「しゃあない……正気戻って良かったんよ」

[メイン] 立華 かなで : 臭いに堪えながら、顔を顰めて

[メイン] GM : ドロドロと崩れていくリグレットの身体。
しかし、その変化に、一番驚いているのはリグレットだった。

[メイン] リグレット : 「なんで!? どうして溶けてるの!? 違う! 違うのよ! こんなはずじゃなかったのに!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………っ……!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……リグ、ちゃん………!
 ………一体、一体何をしたの……!?」

[メイン] リコ : 「…………っ…」
言葉が出ない。ただ、楽しませるだけだと…言ったのに。

[メイン] ファントム : 「お…落ち着くんだ、何があったんだ?」
その言葉を自分とリグレットに聴かせるように

[メイン] 立華 かなで : そんな中、確かに銀髪の少女は
哀しそうな顔を浮かべていた

[メイン] リグレット : 「私は…私はただ生きたかっただけ…!」
リグレットの絶叫はそこで止まる。彼女は探索者を見つめ、にやりと笑った。

[メイン] リグレット : 「ねぇ、みんなもこうなるよね。元気なみんなも同じようになれば、私はどこもおかしくないよね!?」

[メイン] リグレット : 「''友達''だもんね?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────っ……!!?」

[メイン] リコ : 「…………!!」

[メイン] 小倉 ひかり : ぞくり。その言葉にひかりは、背筋が凍った。

[メイン] ファントム : 「……!?」

[メイン] リコ : 滅多に見せない、歪んだ表情。

[メイン] 小倉 ひかり : 「ま、待って……!!まだ、元に戻る方法が、きっとっ……!!」
泣き叫ぶように。

[メイン] ファントム : どうする…このままじゃ彼女は話しを聞いてくれそうもないぞ…
でも何かないか…!?友人同士としてこの場をうまく穏便に収める手は……

[メイン] ファントム : ………

[メイン] リグレット : 「おかしくない…私はどこもおかしくなんてない…!」

[メイン] リグレット : 探索者たちの言葉を無視して、リグレットは4人へ手を伸ばしてくる。探索者の後ろから、ギィィと、最初の部屋にあった大きな箱が開く音が聞こえた。

[メイン] ファントム : 「皆!」

[メイン] 立華 かなで : 「…………」

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ……………!!!」

[メイン] ファントム : 「一旦逃げるぞ!」

[メイン] リコ : 「………………」

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムの言葉に、ハッとする。

[メイン] 立華 かなで : 「アテは?」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────私の銃は、こういう時のためにあるはずなんだ。
でも………。

[メイン] 小倉 ひかり : ……私は……
………リグちゃんを、撃てない………。

[メイン] ファントム : 「今扉が開いた!それにこのままじゃ誰も望まない結果になる!」

[メイン] リコ : …………ウチのごはん、美味しい言うてくれた子を……見殺しにするん?

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ………!?……リ、コ……ちゃん……!?」

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムの号令に続き、逃走準備に取り掛かろうとするも
リコの表情を見て。

[メイン] リコ : 「……あったかい味や、言うてくれて…」
立ちすくむ。

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────リコちゃんッッ!!」

[メイン] 小倉 ひかり : リコの手を、強く握り締める。

[メイン] リコ : 「……っ!!?」

[メイン] 小倉 ひかり : そして、強く引っ張る。

[メイン] リコ : 「ぁ…」

[メイン] 立華 かなで : 「………」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………私は、私は……リグちゃんには、死んでほしくないし
 ……でも、リコちゃんにも、死んでほしくない
 いなくなってほしくないの……!!」

[メイン] 立華 かなで : 「時間はないけど、落ち着いて聞いて」

[メイン] リコ : 「…………!!!」

[メイン] 小倉 ひかり : お願い……!と、念を押すように、懇願するようにそう告げる。

[メイン] 立華 かなで : 「『友達』に対して、どうしたいか。考えて」
そんなひかりの静止の中、口を挟むように

[メイン] リコ : はっ…と、目に生気がよみがえる。

[メイン] 立華 かなで : 「ひかり」

[メイン] 立華 かなで : 「亡霊に対する接し方は、少し前学んだと思うのだけど」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……………」

[メイン] 立華 かなで : 「忘れた?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………………そう、だね」

[メイン] 立華 かなで : ……亡霊と言い切ったのには、幾つか理由がある
記憶が無い
度々変わる、その姿

[メイン] 小倉 ひかり : 「………ありがとう、かなでちゃん」

[メイン] 立華 かなで : 何より、あの音声

[メイン] リコ : 「……ん。……ひかりはんが頑張ってはるんや。」

[メイン] リコ : 「…頑張らなね、ウチも」
両の足を踏み込み。

[メイン] 立華 かなで : きっともう。この世にはいないでしょうね。

[メイン] 小倉 ひかり : ……"未練"を残した霊には、一体何をするべきか。

[メイン] 小倉 ひかり : その答えは、私は知っている。

[メイン] 立華 かなで : そしてどうか、友達の口から

[メイン] 立華 かなで : 『さよなら』の弔いを

[メイン] 小倉 ひかり : こくりと、かなでに頷き。

[メイン] 小倉 ひかり : そして、ゆっくりと─────リグの方を、真っ直ぐと見つめる。

[メイン] 小倉 ひかり : 愛銃の入ったケースを握る手は、緩む。

[メイン] 小倉 ひかり : 敵意を見せている?私達を殺そうとしている?

[メイン] 小倉 ひかり : 関係が無い。

[メイン] 小倉 ひかり : だって─────

[メイン] 小倉 ひかり : 「……そうだよ、リグちゃん」

[メイン] 小倉 ひかり : 「''友達''だよ」

[メイン] リグレット : その言葉を聞き、ひかりの方に手を伸ばす。

[メイン] 小倉 ひかり : そして、目を閉じ─────。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………リグちゃんは、辛かったんだよね」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……知らないこと、覚えていないことが、ずっと頭の中にあって
 でも……リグちゃんは、それを知りたくて……」

[メイン] 小倉 ひかり : 「………ねぇ、リグちゃん……リグちゃんは─────」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────お父さん、お母さんに……虐待されてたんだよね?」

[メイン] 小倉 ひかり : RES(17-10) POW対抗 (1d100<=85) > 95 > 失敗

[メイン] 小倉 ひかり : 🌈

[メイン] GM : CON-1

[メイン] リグレット : リグレットの手がひかりの身体に触れる。

[メイン] GM : すると、ひかりは身体が少し重くなったように感じた。自身の身体を見ると、指先から少しずつ身体が腐り始めていた。

[メイン] 小倉 ひかり : 「あぐぁッッ─────!?」

[メイン] ファントム : 「ひかり!!」

[メイン] リコ : 「━━━━しっかりせぇ…っ!!」
無理矢理ひかりの身体を引っ張る

[メイン] 小倉 ひかり : 徐々に、自分の身体が腐敗していく感触が伝わっていく。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………っ……!!………あ、ありがとう……!!」

[メイン] 小倉 ひかり : リコにお礼を告げ、そして改めてリグへ、真っ直ぐと見つめる。
─────先程の問いの答えを聞くために。

[メイン] リグレット : 一度触れた手をひかりの身体から離し、つぶやくように問いに答える。

[メイン] リグレット : 「──そう、私、両親に虐められていたの」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………」

[メイン] GM : ひかりの腐敗が止まり、元に戻ってゆく。それと比例してリグレットの腐敗が加速する。

[メイン] GM :

[メイン] リグレット : 「毎日、すごく叩かれてた。痛かったなぁ……」

[メイン] リグレット : 次第に腐敗のスピードは増し、骨すらもドロドロに溶けた中から、5歳児のリグレットが生まれた。

[メイン] リグレット : 「おいしいもの、いっぱいたべたかったなぁ。ごはんなんてつくってくれなかったし、かってにたべたら、すごくおこられっちゃった」

[メイン] 小倉 ひかり : 腐敗の止まった自分の右腕には歯牙にもかけず。
─────肉塊の中から出てきた、小さなリグを見つめたまま。

[メイン] リコ : 「……そら、悪いことしたなあ」
少し俯いて

[メイン] リグレット : リコの方に視線を向ける。

[メイン] リコ : 「……ああ。もっといっぱい、作ってあげればよかった」
「怒るにも、怒れんくらいに」

[メイン] リグレット : その言葉に大粒の涙を流す。

[メイン] リグレット : 「だから…リコおねえちゃんがおにぎりをつくってくれたときはとてもうれしかったの」

[メイン] リコ : 「……」

[メイン] リコ : 「……おにぎり、や。リグはんが望むんなら、今からやって何度やって作ったる」

[メイン] リグレット : 「ありがとう。でももう…」
ボロボロと手が崩れ落ちていく。

[メイン] リコ : 「まだや。」

[メイン] リコ : それは、ついさっき…かなでにやったのと同じように。

[メイン] リコ : 「ほい。」

[メイン] リコ : ━━その、腐った部分に触れるのも承知で。

[メイン] リコ : ccb<=80 料理 (1D100<=80) > 92 > 失敗

[メイン] リグレット : リコが手にした不格好なおにぎりを見て、あーんと口を開く。

[メイン] リコ : 「……っ…」

[メイン] リコ : 「……ごめんなぁ……上手く握れんで」

[メイン] リコ : 手を、突っ込む。

[メイン] リコ : res(12-10) (1d100<=60) > 95 > 失敗

[メイン] リグレット : 「…いいの。あたし、おねえちゃんがつくってくれたおにぎりすきだもん」

[メイン] GM : リコはCON-1

[メイン] リコ : 「……そか」
いつもみたいに微笑もうとするには、涙が邪魔で。

[メイン] ファントム : リコのその姿を見て、立ち止まる

[メイン] ファントム : いるじゃないか、笑顔にするべき人が、喜ばせるべき人が

[メイン] ファントム : ここで逃げたら…俺のエンタメが泣くな!

[メイン] リコ : 「……ファントムはん」
ふと、目をやると。

[メイン] ファントム : 「リグレット!お腹がいっぱいになったなら…次は遊ぼう!」

[メイン] ファントム : エンタメデュエルと科学者の血とソリットビジョンカードでAフィールド遊園地作る

[メイン] リグレット : 「…あそぶ?」

[メイン] GM : どうぞ!

[メイン] ファントム : x3 CCB<=95 #1 (1D100<=95) > 38 > 成功 #2 (1D100<=95) > 4 > 決定的成功/スペシャル #3 (1D100<=95) > 91 > 成功

[メイン] ファントム : スッ…

[メイン] ファントム : パチン!

[メイン] ファントム : 「アクションフィールド!エンタメイトランド!」

[メイン] ファントム : 豪華な遊園地が一瞬にして出てくる

[メイン] ファントム : 「さあ…リグレット」
手を差し出す

[メイン] ファントム : res(8-10) (1d100<=40) > 83 > 失敗

[メイン] GM : CON-1

[メイン] ファントム : 苦痛を感じながらも決して顔には出さない

[メイン] GM : ソリッドビジョンの中でボロボロに崩れていっていたリグレットの身体が再構成される。

[メイン] リグレット : 「えっ…どうなってるの?」

[メイン] ファントム : 「言っただろ?ソリットビジョン!質量を持った映像でこんなこともできるのさ!」
「でもそんな難しい話より今は…」

[メイン] ファントム : 「思いっきり遊ぼう!」

[メイン] リグレット : 「えっ?えっ?」
困惑しつつも、ファントムの手を取る。

[メイン] ファントム : 「さあ、なに乗りたい?」

[メイン] リグレット : 「なにっていわれても、あたし、ゆうえんちははじめてだから…」

[メイン] ファントム : 「そうか…じゃあ」

[メイン] ファントム : 「全部回ろう!どうせ俺達の貸し切りだ!」

[メイン] リグレット : 「…!」

[メイン] リグレット : 「だったら…みんなでまわろうよ!」

[メイン] リグレット : 「''ともだち''だもん!」

[メイン] ファントム : 「おっ!いいね!」
「お~い皆~~~~!!」

[メイン] ファントム : 全員に向かって叫ぶ

[メイン] 小倉 ひかり : 色の無い、白の部屋は、様々な色彩に象られた遊園地となった。
殺風景なそこは、一瞬にして、"生"を感じさせるものとなった。

[メイン] 小倉 ひかり : ファントムの叫びに呼応するように、ひかりもまた手を大きく振る。

[メイン] 小倉 ひかり : 楽しそうに、にこやかに、体全体を使って手を振りながら。
ひかりもまた、遊園地を見つめる。

[メイン] 小倉 ひかり : リグちゃんの未練、それは……"愛情"だ。

[メイン] 小倉 ひかり : だから、私達は全力で教える。
"ともだち"として。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────ここに、"少女の幸せのハコ"ができたのなら。
たくさん、叶えてあげないと。

[メイン] 小倉 ひかり : 「行こう!リコちゃん!かなでちゃん!」

[メイン] リコ : 「うわ、なんなんこれ!また魔法なん!?」
両手に屋台のチュロスを抱えて戻ってくる

[メイン] ファントム : 「一応科学技術だけど…いやまあいいんだそんなことは!」
「今日は難しい話は抜きだ!」

[メイン] 立華 かなで : 「…………綺麗ね」
ぼそり、と呟いて
隅の方で

[メイン] 小倉 ひかり : かなでの言葉に、微笑みながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「うん!!─────だから、ぱぁーっと遊ぶ!!
 "友達"として、たっくさん……!!思い出作り、しよう!」
ファントムと、そしてリグへ、にこやかな、無邪気な笑顔を見せる。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────悲しみは

[メイン] 小倉 ひかり : ─────幸せで上書きを。

[メイン] ファントム : 「皆さんお揃いかな?それじゃ…」

[メイン] ファントム : 「it's show…いや」

[メイン] ファントム : 「it's ”Partytime!!”」

[メイン] ファントム : 「お楽しみはこれからだ!!!」

[メイン] ファントム :  

[メイン] ファントム :  

[メイン] リグレット : 遊園地で存分に遊び、涙は嬉し涙へと変わっていた。

[メイン] リグレット : そして徐々に、身体が光に包まれていく。
先ほどまでのドロドロとしたものとは違うことがはっきりとわかる。

[メイン] リグレット : 「………っ!」
小さな声で何かを呟いた。

[メイン] ファントム : 光を見て、何かを察し

[メイン] ファントム : 「今日は、楽しかったかい?」

[メイン] GM : 『ありがとう。みんな!』
『あたし、うまれてきてよかった!』
と聞こえた気がしました。

[メイン] リグレット : ファントムの言葉に首を縦に振り、そして完全にその場から消えてなくなる。

[メイン] 立華 かなで : その様子を、少し離れたところで見ていて

[メイン] 小倉 ひかり : 空へと昇っていく光の粒を見つめながら。
ひかりもまた、涙を潤ませ、ただ空を見上げていた。

[メイン] ファントム : 「…それは良かった」
ああ…その顔が見たかった

[メイン] 立華 かなで : 最後の、その満足そうな台詞に

[メイン] 立華 かなで : ただ、ただ

[メイン] ファントム : 心から笑うその顔を見れてよかった

[メイン] ファントム : ……涙を頬が伝う

[メイン] 小倉 ひかり : 遊園地内の、華やかな雰囲気と共に。
少女の笑顔はきっと、空の向こうでも─────。

[メイン] リコ : ……ああ、そうやな。
涙があっても、笑ったらあかん理由なんてないわ。

[メイン] ファントム : だが、悲しむ必要が何処に有る?
楽しい話なのに

[メイン] ファントム : だからこそ、彼は

[メイン] ファントム : 涙を流しながら

[メイン] ファントム : 笑顔で、笑顔で

[メイン] 小倉 ひかり : そう、笑顔で。

[メイン] 小倉 ひかり : ひかりもまた、笑顔で見送った。

[メイン] リコ : あるいは、いつも通りに。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……元気で!」
ぐすっ、と鼻を鳴らしながら。

[メイン] 小倉 ひかり : ひかりの、大きい赤いリボンが風に揺れる。
緋色の目もまた、涙で揺れながら。

[メイン] 立華 かなで : 「……そう」

[メイン] 立華 かなで :  

[メイン] 立華 かなで : 「良かったね」

[メイン] 立華 かなで :  

[メイン] 立華 かなで : 笑顔で、手を振って
見送った

[メイン] GM : そして、探索者の意識は暗転した。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 目覚めると、朝だった。何気ない、普段の日常が始まる。

[メイン] GM : なんとなくテレビを付けると、新規オープンした遊園地のニュースが流れている。

[メイン] GM : そのニュースに、どこかで見たような鳩を肩に乗せた少女が一瞬だけ映ったように見えた。

[メイン] GM : 探索者それはもしかしたら…と思うかもしれない。

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり : ─────"夢"のような出来事の、次の日。
私達は、何事も無かったかのように、また新しい学校生活を始めて
"日常"を楽しく、明るく過ごしていました。

[メイン] 小倉 ひかり : そして、放課後。

[メイン] 小倉 ひかり : 来週末には試験があるということもあり、部活動は試験休みを取ることになっている。
そのためひかりの所属している部活も、この日を最後にしばらく部活動休止となる。

[メイン] 小倉 ひかり : だからこそ、ひかりは最後の最後に、こうして部活動を行うこととした。

─────たった一人の、ライフル射撃部に。

[メイン] 小倉 ひかり : そして、少し広いライフル射撃会場の中
いつもはたった一人で活動していたひかりだったのだが─────。

[メイン] 小倉 ひかり : 今日は、もう1人、この広々とした射撃場にいた。

[メイン] 小倉 ひかり : パァンッ!と、ライフル射撃の激しい音と共に、遠く離れた場所に位置する的に
黒い穴が開く。

[メイン] 小倉 ひかり : ライフル射撃に備え付けられた照準器を覗くひかりの顔は
いつもの天真爛漫で無邪気な少女ではなく、一人の射手の顔となっていた。

[メイン] 小倉 ひかり : 「ふぅ……」

[メイン] 小倉 ひかり : そうして、銃を下ろし、汗を拭く。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……えへへ、ごめんね!付き合ってもらっちゃって
 ……見てるだけだから、あんまり面白くなかったかな……?」

[メイン] 小倉 ひかり : と、射撃場の出入り口付近に座る少女へ、振り向く。

[メイン] リコ : ……いつもは静寂の残る活動後の射撃場に、ぱちぱちと音が響く。

[メイン] リコ : 「ほ〜…見事なもんやなあ、普段のひかりはんとは別人みたいやった」

[メイン] 小倉 ひかり : リコの誉め言葉に、デレデレとした表情で、後頭部を掻きながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「そ、そんなことないよーー!えへへ!
 ……私の、普段やってる部活動は、こういうことしてるんだ!」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……そのー、リコちゃんをここに呼んだのも、実はちょっと……
 お願い、みたいなのがあって……」

[メイン] 小倉 ひかり : 人差し指を、ツンツンと突っつき合わせながら。

[メイン] リコ : 「ふんふん、ウチもこれを習得すればいつかマスターの心を……」

[メイン] リコ : 「うん?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……あっ、そ、そっか」

[メイン] 小倉 ひかり : 「リコちゃんは、アルバイト、してるんだっけ……?」

[メイン] 小倉 ひかり : 少し、残念そうな表情で。

[メイン] リコ : 「……?」
少し首をひねって

[メイン] リコ : 「なんなん、歯切れ悪うに」

[メイン] 小倉 ひかり : 「あ、あうぅ……え、えっとね……」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────リコちゃんは、昨日の"夢"の出来事……覚えてる、よね……?」

[メイン] 小倉 ひかり : ちらりと、リコの方を向き。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………私、ね……その……実は、何回か、そういうの、体験したことが、あって
 ……それで………その……」

[メイン] リコ : 「……」
ぱちぱち、と瞬きをしながら聞いていたが……やがて、ひかりの意図に思い至る。

[メイン] 小倉 ひかり : とぼとぼと、リコの座るベンチの横に座る。
額の汗が伝って、鎖骨辺りに落ちる。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………このライフル射撃部ってね、本当は……
 ─────ちゃんと、4人いたんだ」

[メイン] リコ : 「……!」

[メイン] 小倉 ひかり : ひかりの視線は、遠くにある的の方に。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……ビックリ、させちゃったかな……?……うん、多分……みんな
 覚えていないんだと思う……不思議と、みんな忘れてるの」

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────ライフル射撃部の、みんなのことを」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……"夢"に、攫われちゃったんだ」

[メイン] 小倉 ひかり : そして、ひかりは自身の服を、ぎゅっと悔しそうに掴む。

[メイン] リコ : 「……それって…」
思わず、口から漏れる。

[メイン] 小倉 ひかり : こくりと、頷く。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……昨日、みたいなことが起きてね……
 それでみんな、みーんな、いなくなっちゃったの……」

[メイン] リコ : 「……」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……1人だけのライフル射撃部が、当然みたいに私達の学校にあるけど
 でも、それっておかしいでしょ?1人だけなら、廃部になってもいいのに
 ……この世界が、そうさせてるの、運命を修正してるみたいに……」

[メイン] 小倉 ひかり : ベンチの上で、足をぷらぷらとさせながら。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……それがね、私ね……すっごく、嫌で……
 ………私、まだみんな、生きてると思うの」

[メイン] 小倉 ひかり : 「だから─────」

[メイン] 小倉 ひかり : リコの顔を見て。

[メイン] リコ : ぴくん、と緊張するように背筋を伸ばす。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……私と、一緒に捜してほしいの」
リコの手の甲の上に、そっと、自分の手を重ねる。
怖がるように、怯えるように。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────私は、あの時……選択を間違えて、みんなを失っちゃった。

[メイン] 小倉 ひかり :
    リグレット
そういう"後悔"が、私の中にずっと……ずっとずっと、渦巻いている。

[メイン] リコ : 「…………なんや」

[メイン] リコ : かたり、席を立つ。

[メイン] 小倉 ひかり : 「っ……!」

[メイン] 小倉 ひかり : 少し体が跳ね上がる。そしてリコの顔を目線で追う。

[メイン] リコ : 「……拍子抜けやわ。お願いって言うくらいやから、てっきり……高跳びとか、駆け落ちとか、そういうたいそうなもんでも頼まれるんかと思た」

[メイン] 小倉 ひかり : 「……うぇええっ!?た、高跳びに、駆け落ち……!?」

[メイン] 小倉 ひかり : ピィーン!と、ひかりの大きな赤いリボンが真っ直ぐに立つ。

[メイン] リコ : ふふん、と笑って。

[メイン] リコ : 「んー…お願いとかやなくてな」

[メイン] リコ : 「ウチはひかりはんと一緒におって、ひかりはんと一緒のことをする。……そんだけの、なにをお願いする必要あるん?」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………っ!!」

[メイン] 小倉 ひかり : その言葉に、涙腺が潤む。

[メイン] 小倉 ひかり : 「リコちゃ、ん………!!」

[メイン] 小倉 ひかり : ─────昨日も、そうだった。リコちゃんは……私が、不安だった時に。
……優しい声を、かけてくれた。私を、守ろうとしてくれた。
それが私は……すごく、嬉しくて、心が、温かくなって……。

[メイン] リコ : 「…………隙ありよ」

[メイン] リコ : ccb<=80 料理 (1D100<=80) > 15 > スペシャル

[メイン] リコ : 開いた口に、それを。

[メイン] 小倉 ひかり : 「もごっ……!?」

[メイン] 小倉 ひかり : 目を白黒にさせながら、口をリコの自慢の料理に塞がれる。

[メイン] リコ : 「あはは…射撃場で飲食はあかんって怒られてまうやろか」
吹き出すように。

[メイン] 小倉 ひかり : 「も、もごもごぉー!……ごっくんっ!!
 ……も、もぉー!!ビックリしちゃったよぉ!」

[メイン] 小倉 ひかり : ぷんすことさせながらも、ひかりの目には涙はなく。
緩んだ表情で、笑みがこぼれていた。

[メイン] リコ : 「……ん、ごめんなぁ。ひかりはんが可愛うて、つい」

[メイン] 小倉 ひかり : か、可愛いっ……!?と、狼狽。

[メイン] リコ : ……あんたに泣き顔なんて辛気臭い面は、似合わんもんな。

[メイン] 小倉 ひかり : まるで、"キツネ"に摘ままれたような表情になりながらも。

[メイン] 小倉 ひかり : 「………えへへ、ありがとう、リコちゃん
 リコちゃんは……やっぱり、優しいね」

[メイン] 小倉 ひかり : 自然な笑顔が戻り。

[メイン] 小倉 ひかり : 「……あ、あのね、実は─────もう1つだけ、お願いが、あるの」

[メイン] 小倉 ひかり : リコの目を、真っ直ぐ見つめながら。
ひかりもまた、立ち上がる。

[メイン] リコ : 「ええよ。今度こそ高跳びでも駆け落ちでも、なんでも」
笑みを崩さず、まっすぐに見つめ返して。

[メイン] 小倉 ひかり : こくりと頷き。

[メイン] 小倉 ひかり : すぅ、と息を吐き。

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり : 「─────幽霊部員でもいいから、ライフル射撃部に、入ってほしいの!」

[メイン] 小倉 ひかり :  

[メイン] 小倉 ひかり : ─────リコを、勧誘する。
暖かで、大事な"友達"だから。
きっと、ひかりは今後も迷うことはあるだろう。不安に押し潰されることもあるだろう。

[メイン] 小倉 ひかり : だからこそ─────一緒にいてほしい。
そう告げたのだ。

[メイン] リコ : 「……………………」

[メイン] リコ : 「…………後には引けんやん、もう……そんなん言われたらなぁ……」

[メイン] 小倉 ひかり : 「…………!!」

[メイン] リコ : 「……気になる相手のハートの撃ち抜き方も、教えてな〜?」
くすりと笑って

[メイン] 小倉 ひかり : 「う、うぇええぇっ!?そ、その方法は分かんないけど、うぅぅ……
 ……え、っと……でも、でも……うん……!ありがとう、リコちゃん!!」

[メイン] 小倉 ひかり : いつもの、天真爛漫な笑顔を返す。

[メイン] リコ : 「ん、ついでに…せやな。ひかりはんが、そうやって笑顔になれるくらい」

[メイン] リコ :
 ライフル・イズ・ビューティフル
「 "射撃が楽しい" ってことも。」

[メイン] 小倉 ひかり : リコの言葉に、ニッコリと、自信満々に笑い。

[メイン] 小倉 ひかり : ─────そうして、この射撃場という、学校の"カド"にある小さなハコで
少女の幸せがまたこうして、生まれたのだった。

[メイン] 小倉 ひかり :
          タイム
"きらら"と輝くこの"時間"は、"夢"なんかじゃない。

[メイン] 小倉 ひかり : だから私達は、頑張れるんだ。

[メイン] 小倉 ひかり :
    クトゥルフ
─────"まぞく"の呼び声。

小倉 ひかりという探索者について
そして、リコという探索者についての記録の一端は、以上だ。

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